toshiakira

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城石垣の破損、変形に思うこと(⒈)(石垣の健康診断)

城跡の現存石垣の修理修復を業務としていると、地方の役所に呼ばれ、変形する石垣を目の前にして「この石垣は大丈夫ですか?」と質問されたことがよくあった。 石垣は変形の孕みだし(石垣の中央部が前面に孕み出す)がほとんどで、見た目にはいつ壊れても...
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城石垣の修復を困難にすること(Ⅰ)

「石工」という職能を本当に理解しているだろうか。 同じ伝統技術として「大工」と呼ばれる人達と、その伝統も社会的な認知も大きな違いがあることを知っているだろうか。 現在「石工」という呼び名は残っていても、職能としての資格も技量も、はる...
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どうしても納得いかないことがある!【Ⅰ】

地震発生が夜間に起きたことを忘れていないだろうか。熊本大地震(2016年四月十四日)の発生時が夜間のため観光客等人的被害がないないことを、不幸中の幸いであることを忘れていないだろうか。 元々、石垣は地震により崩落の危険が付きまとってい...
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4. 少しぐらいの批判もないのか 

熊本大地震の被害を検証する。 巨額の費用を投じて熊本城跡の再建が進められています。天守閣の修復は終わったようですが、最大の被害を受けた石垣の修復についても今後相当の時間と費用が掛かるものと思われます。  2016年四月、熊本地...
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3. ブログを始めるきっかけは。

私はもう七十になるものです。改めて人前に自分の意見を書き連ねるのは、その発端があります。数年前に起きた「熊本大地震被害」での熊本城跡の石垣修復が始まり、そのテレビ等の映像から、余りに情けなく、心の底からの怒りに似た感情が沸き上がってきたから...
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この投稿の方針について

今後の投稿について 掲載する内容は、大まかに以下を予定しています。城石垣と修理等事業及び工事の内容について 現今の石垣修復について 納得できない修復内容について 城石垣とは何か(特異な構造とその仕組み、解明されな...
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2. 我々に城石垣は修復(なお)せるか【2】

近年、修復された城跡の石垣について、疑問を持っている人は私だけではないはずです。 戦国時代末期から江戸時代までの石垣と近年修復、復元したものがあまりの違いに違和感を持っている人は多いはずです。遠目に見てはその違いに気が付かないかもしれ...
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1. 我々に城石垣は修復(なお)せるか,【1】

中世戦国時代から江戸時代に造られた城跡は日本の歴史文化財を代表的するものです。何より身近な文化財であり、荘厳にして優美な姿を今に遺す様は、多くの人々に感動や感慨を与えてくれるものです。 近年頻発に起こる地震や自然災害で城跡が破損や破壊...
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得意でない”発信”をします

我々に城石垣は修復(なお)せるか,は初めて私がブログで発信するものです。 何しろ、慣れないもので、まだこのブログの使い方が分かりません。 例えば、タイトルの「修復(なお)せるか」のルビさえ振ることさえできません。 それでも、始めた...
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