toshiakira

本文

どうしても納得いかないことがある!【Ⅱ】

(城石垣は石工には造れない!)  どうしても理解できないのは、未だに城石垣の修復、復元を石工職人にすべて任せていることである。石工職人が担う石組は石垣構造の一部であり、すべてでは無いことが修理工事を設計、工事は注する地方自治...
城石垣とは

城石垣の破損、変形に思うこと(Ⅱ)

 近年、よく見かける事例ですが、城跡の石垣修復復元したことにより、一年も経たずに大きく変形することがあります。極端な例では、復元した石垣が崩落、もしくはその危険性が危ぶまれる例が幾つかあることです。 ある意味、城石垣の破損や変形崩壊は人為...
城石垣とは

日本の城石垣とは何か(3

滅びゆく文化か?  ある有力大名の歴代藩主の墓所についての保存保護のための「保存管理等計画策定」を任された時、その墓所の築造の見事さに驚き、そして今の世の中で失われていく「文化や伝統」について考えさせられることがあった。 「...
城石垣とは

日本の城石垣とは何か(2)

 日本では古代から、構造物の隠れた存在だった「石使い」が中世戦国時代に突如として城造りの中心的な構造物として、前面に押し出してくる。 不思議に、主義主張の強いその構造物は、従来より使い慣れた技術であるかのように、ごく短期的に技術の進展を...
城石垣とは

違和感がない。

(城石垣へのアプローチ) 言葉でも写真を掲載しても、その意味を説明するのは難しいかもしれないと私は想っている。「違和感がない」とは曲面の石垣面が織り成す光景から受ける総体的な印象のことである。日本の城石垣特有の「築造された光景」を解...
城石垣とは

曲面であること(Ⅱ)

(城石垣へのアプローチ)  城石垣を湾曲するような曲面にすることには、構造的な利点もある。孕み出しのような変異変形する石垣を見れば、積石相互の接地(摩擦力)が、変形することで有効に機能することがある。   間隙に詰石を...
城石垣とは

曲面であること(1)

日本の城石垣はすべて、曲面で造られている。世界にその類例がないものである。 松江城二の丸石垣 石積が城郭に使われた中世戦国期から、江戸初期の最も最盛期の城石垣はすべて複雑で難解な曲面で造られている。そしてすべてが一様でな...
城石垣とは

自立しない!(Ⅱ)

 何故、自立しないようなものを、重要な城壁の石垣に採用したのかを理解するには、見方を変えるのが早道かもしれないと私は思っている。 城壁である。崩壊を防ぎ、長期的に構造を維持するモノを考えるははずであるが、維持するためには何を優先したか...
城石垣とは

自立しない!(Ⅰ)

いわゆる、土留めの「擁壁」と城石垣の構造は根本的に違います。その最も端的な例は、石垣の前面に積む石組は「自立しない」ことです。 石工職人も石垣の専門家も、擁壁と城石垣の構造を混同している人が多いが、自ら「自立」し背後の土圧から崩壊...
城石垣とは

日本の『城石垣』とは何か(1)

これからが本番です。難解で疑問だらけの城石垣ー戦国大名達の傑出した美意識に迫りたいと思っています。 敢えて「日本の」と表題に入れたのは、日本以外にその構造的にも、石垣構造が作り出す「景観」も他に例が無いからです。 中世戦国時代の戦乱...
タイトルとURLをコピーしました