長い間、音信不通になり、失礼しました。
約二か月前に、胃腸を壊し、そして恒例の「夏バテ」が重なり、モノを考える力も文章を書くことさえも、全くできなくなりました。言い訳になりますが、この機会に長い休みを取ることにしました。漸く、体調も戻り、ブログ掲載を続けたいと思います。
前回、6月半ばに「城石垣を困難にすること、Ⅱ」を掲載して、一時休止になりましたが、ブログの掲載内容については「ようやく、これからが本番!」だと私なりに思っていた時期です。私としては、まだ書き記したいことが沢山あります。今後の連載予定を予告したいと思っています。ただし、掲載等順序は未定です。
-高石垣築造についてー
積み木を二、三段積むことは誰でも出来ても、高く積み上げることはできないのと同じように、「高石垣築造」は普段の石垣とは全く違います。
全国各地で復元した「高石垣」が数年もしないうちに大きく変形し崩落の危険性になっていることを知っているだろうか。
私の経験からは、二十メートル近辺の規模になる城石垣は、一般の石垣とは全く違う配慮が必要である。その私の経験と築造維持の検討や方法について報告したい。
-山城等城跡への想いー
最も戦乱の時代の中世戦国時代の山城跡は私は大好きでした。近世の城跡とは違い生活感があり、戦場の生々しさがあり、多くの人達が生活と生死を共にした巨大な山城跡について、私なりの見方や整備等事業の中で感じたことを是非紹介したいと思っています。直接、まじかに見てきたので、今までの紹介されてきた読本とは違っています。
●一見、平和的に見える現存する山城跡も、見方を変えれば、その光景は違ってきます。また、平和的に見える戦国時代の山城がなぜかを解説します。どこまで戦国時代の人達の想いと、城築造とその生活感に迫れるか、各地に残る城跡の保存修理等経験から推察してみたい。
●加えて、印象深い中世城館についても取り上げたい。丘陵上に地形の痕跡だけしか残していない城跡(平城)でも、想像するだけでも印象深いものになるはずです。
―歴史文化財整備等関連と地域の文化財についてー
私自身が最初に修理修復にあったのは城跡ではない。また「石造物」に興味を持ったのは、日本国内でも珍しい「石造建造物」の集落の調査からだった。関わった文化財保存等事業やで気づいたこと、見直されるべき地域の文化財など、実際に私の目で見たものを紹介する。
●「土」の技術。古墳築造に関する技術や工法について。
●特異な景観とその文化的価値について、各時代の城跡について。
●建造物復元に想うこと。私が担当した「建造物復元」に想うこと。
●人物を想う。城跡等整備で印象に残った歴史上の人物について。
―地方活性化と歴史文化財の活用ー
バブル崩壊が始まる90年代以降、グローバル化と都市への一極集中で大きく痛めつけられる地方と地域への活性化策として、地域を代表する歴史文化財の活用が盛んにおこなわれる。
●多くの地域で「箱もの」に代わる地域活性化策として、歴史文化財の整備活用が行われてきた。特に城跡については多くの地方で試みたが、城跡には、他にない整備行為の特性がある。「何を選ぶか」そして「誰を対象にするか」との計画課題である。
●「先生と呼ばれる人達」の横柄で嫉妬深い人達の弊害がある。地域行政が沈静化する中で「地域の宝!」と謳う人達が、地域の伝統を後退させているようにも見えること。
―地方行政の役割と課題ー
本来、地方行政の役割である「地方の生活の維持とその活性」を見失っているのが現在の地方行政。
●なにより「人材」である。前例のない文化財等活用での地域活性では、新しい人材が必要であった。しかし、人材育成とその正しい評価が地方行政に無いのである。行政コンサルを経験して、地方の行政の問題は。
●例えば、地域の伝統や文化の継承に本来、地方自治体はその窓口になるべきところを自ら閉ざしているような状況がある。継続するような住民活動を支援もできない「地方行政」:は何のためにあるのか。
―「会計検査」とその人間模様ー
「会計検査」及び会計検査員に対して、不思議に社会的な評価が低いのか。補助金等事業費の適正化という表向きの仕事はあるが、彼らの存在が結果的に人材の育成や社会の生活維持に大いに役に立っている事実があるのを見逃している。行政内部で直接、会計検査に立ち会うことで、民間では考えられないような行政内部の「人間模様」を是非報告したい。
まだ幾つか掲載内容が漏れているような気もするが、一応上記の内容でブログの掲載を今月半ばには再開したいと思っています。
ブログ掲載、トシアキラ
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